美術評論・水墨画 滝の流れ

Waterfall 最古の絵はラスコーショーベ(Cahuvet)であり、最古の文字は亀甲文字か。キリスト今日の絵画は教義を伝えるものであり、白隠の水墨画もそうだ。(山下裕二:水墨画発見)最古の絵は暗闇に描かれ、文字は祝器に入れられた。(ヒトはなぜ絵を描くのか:中原祐介、白川静:漢字百話)絵、文字は、神とのコミュニケーションのための道具であった、というのが学問の知見だ。 

現代は文字文化だ。絵も文字、ロジック、文脈で説明する。いや必要がある(村上隆:芸術起業論)。図象学は、絵をロジックで解明する。風水は、実利、現象で説明する。絵を見る視線が、店の外に向かうようだと、自然と店が盛り上がらない。ニューロサイエンスのような、この絵を見たとき血流がどこに流れているか、といった解明が絵画批評の終着点だ。

滝が、右に流れるか左に流れるか、絵を掛ける場所による。美術評論は、ある絵の滝の描写が、気持ちよく感じるのは何故か?を、解明する必要がある。その解明を基に、作り手側はこういうことを伝えたいからこう描くという手法の学習が必要だ。

なぜ人は絵を描くのか?「赤ん坊は絵を描いて何かを伝えようとするだろう。その衝動が芸術だ」とある人が言っていたけど、自分の何かを伝えたいため、、、それをピュアに押し出すのは、危険すぎる。。。人のことなんて普通興味がない。作品を市場が受け入れ、批評が解明し、それがノウハウになり、クリエイターが次の作品を作るというのが、アートの発展である。

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