三遊亭竜楽出版記念会・落語・水墨画・省略

Tibetpeople 落語、難しいという若者がいる。言葉がわからないので笑えない。篠笛福原徹のライブ、横に座っていた年配の方は「来週は、にっかん飛切寄席なのよ・・・」なんて云っていた。既に伝統芸能という切り口でのファン層。

寄席で、未だにハンカチ王子のマクラをやる噺し家がいる。テレビと寄席、テレビで形成される世の中と寄席現場の、スピード感は埋めようがない。

現実と切り離された化石。「志ん生のDVD5巻セット毎晩聴いてます・・・」嘘だろう。あのべらんめえ調で笑える人は今いない。「あの噺知ってる?」知識ストックが話題になる。知らないと仲間に入れない。落語の話で友達が増えない。

三遊亭竜楽の話は、しかし面白い。「からすカア~で夜が明ける」余分な説明を省いて生まれるリズム感。セロトニンが分泌され、恍惣感が増すのか。

芸の研讃、請進・・・よく聴く言葉。古典落語を上手くやるためでなく、生きた人を爆笑させる目的であって欲しい。

水墨画も、墨の濃淡の出方が・・・などマニアックな評論は、マニアの世界で。世界に受けるアートを水墨画でやってみる。

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