Sumi-e Drawing Video

水墨画の描き方(動画)桜 Cherry Blossom Sumi-e Drawing Video

桜の花びらは薄墨で表現します。不思議と描いている(見ている)うちに、
墨一色の桜が、ピンクに色づいて見えてきます。
花を塊として描く技法(動画①)と、花びら5枚を描く技法(動画②)があります。
どちらも薄い花びらをどう表現するのか?難しい題材です。

動画①

花びらの塊 

– 薄墨で、花びらの固まりを描きます。
– 筆先は尖らせず、少しだけ指で潰し、平らにします。
– 筆が紙についたら、少し円を描くように筆を動かします。
– 桜の花の形は意識しません。
– 一つの円が花一つを表すというわけでないので、適当に描いていきます。
– 花の塊の大きさ、描く場所、それぞれの塊の関係性が重要です。
– 描いていると段々バランスよく描いてしまいます。
– あえて、バランスを崩すよう意識して描きます。

おしべ・めしべ

– 線描で描きます。

– 筆を紙につけたら、一息します。
– そのまま、筆を払います。一息して点になった部分が、おしべの頭頂部の表現になります。
– 払うときに、少し筆をねじると、形のよいおしべの線が描けます。
– おしべをたくさん描くと、正面を向いた花、横を向いているとおしべは短くなります。
– おしべの本数、長さで、花の向きを表現します。
– 最初に描いた塊に、おしべ・めしべの付け方で、表情がでます。

 

– 線描で描きます。
– 枝は、なるべく描かないのがコツです。
– 花の塊のなかで、枝がどのように伸びているのか?見ている人に考えさせるように描きます。
– 枝の先端は、少しだけ上を向きます。
– 花の重み、上に伸びる枝の力、風、色々なことを表現します。

– 筆先だけを紙につけ、下に筆を引きます。
– 軸は、進行方向(下向き)です。
– 引きながら、筆毛全てが紙に付くくらい筆を寝かせます。
– 寝かせた時に、軸は横を向いています。
– そのまま側筆で、筆を下に動かします。
– そのとき、軸は進行方向に対し、直角です。
– 次に、筆を起こし(立て)、そのまま筆毛を払います。
– 最後は、筆先で線を描きます(払います)。手首を使って払います。
– 筆を洗います。
– 線描の筆を作ります。
– 幹の端に線を引きます。
– 筆を洗い、墨を硯で濃い墨をつけます。
– 指で筆先をつまみ、広げます。水気もとります。
– その平筆で、幹の横線を描きます。

– 葉は、手首のスナップを使って描きます。
– 筆先を紙につき、動かす瞬間に、筆を紙に押しつけ、そのまま手首を使って払います。
– 葉の先端が尖るように、筆は筆先から離れるように意識します。
 


水墨画 桜 筆法

動画②

花びら

– 薄墨の筆を作ります。筆先は、指で少し広げます。
– 花びら5枚を描きます。
– 筆の広がりを利用し、丸みのある花びらを描きます。
– 紙に筆が付き、少し間を置いてから、筆を払います。
– 間をおくことで、花びらの先端の色味を表現します。
– 花びら全てを描くのでなく。中心は空間として残す感じで描きます。
– 全ての花びらは、直筆となるよう筆を持ち替えます。
– 筆を洗い、線描の筆を作ります。
– おしべ・めしべを描きます。(動画①と同じ)
– 幹、枝を描きます。(動画②と同じ)

つぼみ

– 少し濃い墨を筆につけます。
– 筆先と毛の先端から3ミリくらいを同時に紙につけます。
– 筆は斜め、直筆で描きます。
– 軸は進行方向に向いています。
– 紙に筆を付いた瞬間、払います。
– 桜のつぼみは、枝の先端にあり、複数が固まっているので、いくつかまとめて描きます。
– 次に、線描の筆を作り、つぼみから伸びる枝を描きます。
– 描き始めは、つぼみ部分、筆を付け、少し間を置いて、筆を払います。
– 間を置いた箇所は、つぼみの墨(水分)と滲み、広がってつぼみのガクの表現となります。

動画①

動画②

                   

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