墨絵達磨図

達磨さん、小さいときからダルマさんといえば、赤いダルマさん。デザイン化されたダルマ。ダルマさんが転んだ、とか。親しみがありすぎて、日本人だとばかり思っていました。

なので、昔の人が描いた墨絵の達磨を見てびっくりしました。最初に見たのは、白隠和尚の達磨雪舟の慧可断臂図。切った左手を持つ弟子に背を向ける達磨とか。左手をちぎった北方水滸伝の魯達を思い出しました。

激しさとか無常とか、絵の評論を読むと載っています。そもそも彫りの深い顔がどうもイメージと違うなぁと思ってたら、インド系の人なんですね。だから彫深い顔で描かれてるのかと実感しました。

芸者や侍、観音の絵を描くときポイントになるのが、襟のラインです。このダルマの線は、白隠和尚の襟、雪舟の崖のラインを混ぜてみました。

水墨画 年賀状 牛

年賀状用の素材を作ろうと牛を描いてみました。牛も、巷にデザインされたものがあふれています。野牛、乳牛、ミルク・・・ 

まず、描く前に自分の頭にある牛を思い出しましょう。自分がまず思い浮かべたのは、カールおじさんでした。でも、調べたらおらが村に牛はいませんでした。あとは、スイスアルプスにいた乳牛。牛乳パックに描かれてる牛。絵だと、十牛図、若冲展のとき見た長沢芦雪の黒牛図屏風とか・・・ 畑を耕している牛とか

ほかにも水牛も牛だし

乳牛だと黒と白のブチ、畑を耕している牛は1色。。とたくさんの牛がいます。世界中の人が絵を見て、これが牛とわかるには何が特徴的なのか、頭の中で今まで見たイメージを混ぜては、醸造します。1週間くらい経ったら描き始めましょう!

墨絵の場合は、リアルに描くより、描く場所を牛とわかる極限まで減らすのがいいかと思います。どこを減らすかは、自分次第。減らし方に人生が滲み出てきます。

イメージの熟成と、削り。ここが表現活動の一番面白いところです。頭のイメージと、筋肉の運動。脳から手へ伝える神経に、人それぞれの個性が宿ってる気がします

熟成は頭、削ったり付け足すのは手、どちらも鍛えればうまくなる作業です。どちらか一方だと絵はできません。企画部門と製造、製造と販売、共同作業がないと形にはなりませぬ