水墨画技法の基本を「白衣観音」を描いて学びます。
牧谿の「観音猿鶴図」の白衣観音を模写します

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白衣観音の背景理解
- 白衣観音は、インド密教由来の観音信仰から伝わったもの
- 「白衣」は、慈悲・清浄・柔和さを表し、女性的な印象を強めている
- 日本では、特に安産・育児の守り神として信仰されることが多い
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3つの基本線に注目
- 肩のライン(水平〜やや斜め)
- 肩から帯へ落ちる線(斜め下)
- 帯から右斜め下への線(衣の流れ
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角度を正確に観察する
- 3本の線の角度は、観音の“気”の流れそのもの
- あえて大きく描かず、控えめな中に強さがある線
- 角度を少しずらすだけで、印象が大きく変わるので注意
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観音の存在感を筆致で表す
- 線は強くなくてよい。むしろ「にじみ」「かすれ」を活かす
- 力を抜いた筆先の流れで、静かに佇む観音を表現する
- 墨の濃淡は、布の重なり・気配・光の雰囲気として活かす