水墨画技法の基本を、現代の日常生活にあった題材、虹、葡萄、紅葉、竹、の4つで学びます

用意するもの
- 筆
- 硯
- 墨
- 紙
- 白い小皿
- 下敷き
- 布(筆拭き取り用)
水墨画用の筆は、約5,000円、書道の筆より固く、毛(いたち)が短めです。最初は、昔の書道セットでもOK。墨も墨汁でも構いません。。
墨の摺り方
硯のくぼんだ所(「海」と呼びます)に水を垂らします。
墨を持ち、水に付けます
硯の水の無いところ(丘と呼びます)で、墨を45度に傾けて、丸を描きながら動かします。
力は入れません。
墨からなるべく細かな粒子が溶けていくのをイメージしながら、弧を描き動かします。
しばらくすると、墨の香りがしてきます。
濃い墨が出来たら、終了。
筆に墨をつける
筆を筆洗箱につけ、水を含ませます。
タオルに筆を寝かせてつけ、余分な水を取ります。
筆先が尖るよう筆の毛の形を整えます。
硯の海に溜まった墨に、筆をつけ、少量の墨を含ませます。
白い小皿(材質は何でもよい)に、筆から墨を出します。
水と混ぜて、最初は薄い墨を作ります。
筆に馴染ませます。
硯から墨を取り、小皿で少し濃い墨を作ります。
筆に馴染ませます。
最後、硯から墨を筆先で拾います。
最後、硯から墨を筆先で拾います。
皿のヘリでしごいて、墨を出し、墨量を調節します。
筆先を尖らせ、筆の形を整えます。<- 重要
これで描く準備ができました。
紙に描く:墨のグラデーション(墨虹)を体験します
左から右へ線を描きます。
筆は紙と直立から右に30度傾けます。
軸が先行し、毛が後からついてくるイメージ。
軸の方向が、線を描く方向となります。
筆を紙に置いたら、一息付いてから筆を動かします。
筆を紙から上げるときも、一息付いて、上げます。
最初に描いた線は、最後に描いた線より、濃い色が出ます。
筆に墨を入れる時、最後に濃い墨を入れました。
紙には、最後に筆に入れた墨が最初に紙に移され、最初に筆に入れた薄い墨は最後に出てきます。
それで、グラデーションが付きます。
筆に入れる墨の濃淡、順番、それに筆の動かし方が、水墨画技法の全てです。
一筆で色が変わる感覚を掴みましょう。