墨絵達磨図

達磨さん、小さいときからダルマさんといえば、赤いダルマさん。デザイン化されたダルマ。ダルマさんが転んだ、とか。親しみがありすぎて、日本人だとばかり思っていました。

なので、昔の人が描いた墨絵の達磨を見てびっくりしました。最初に見たのは、白隠和尚の達磨雪舟の慧可断臂図。切った左手を持つ弟子に背を向ける達磨とか。左手をちぎった北方水滸伝の魯達を思い出しました。

激しさとか無常とか、絵の評論を読むと載っています。そもそも彫りの深い顔がどうもイメージと違うなぁと思ってたら、インド系の人なんですね。だから彫深い顔で描かれてるのかと実感しました。

芸者や侍、観音の絵を描くときポイントになるのが、襟のラインです。このダルマの線は、白隠和尚の襟、雪舟の崖のラインを混ぜてみました。