ロンドンの日々4 発明と発展

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こっちで仕事をしてる友人の言葉によると、イギリス人は、発明しても発展させず。産業革命、鉄道、地下鉄、ゴルフ、サッカー、ラグビー、テニス、、ひとつとして今現在世界ナンバー1なものがない。地下鉄は丸い形のまま、ゴルフのラフもそのまま、古いものを変えようとしない国民性、怠惰性。。海に囲まれた国なのに、魚料理は、フィッシュ&チップス、スコットランドはステーキしか食べないので、脳出血の発病率が下がらない。

テニスのウィンブルドンは、イギリス選手が全くいない。21歳な、アンディ・マレーが唯一の星。  (そういえば、先週、プロテニスの卵10代の若者たちが、ネット上に酒飲んで酔っぱらってる写真をノッケてたことがバレ、協会から大目玉をくらったという記事が載ってました。どこでもあるんですね、こういう話。)  そこで、ショバだけ貸して儲けることを、ウィンブルドン現象というそうです。ロールス・ロイスもミニもドイツに売ってしまい、イギリスにはもう輸出する産業がありません。それで、なんでこんな景気いいのか、なんでポルシェが走ってるのかというと、ロシアとオイルマネーをシティという金融市場に呼び込んで、税金とる経済のウィンブルドン方式だからだそうです。シティだけはかなりススんでます。おいしく、高い料理も食べれます。

ウィンブルドン現象で儲かるのは、ショバを持ってる人々、資産家階級またの名を貴族、またの名を資本家、あるいは役人、、どんなに働いても搾取されるのが身に沁みてるのか、5時になるとすぐ帰る。資本家の搾取は、資本主義の宿命なんですね。。日本の格差社会も、モデルはこのイギリス、アングロサクソン系の資本主義、アメリカMBA帰りが社会の主役になっているこの頃、勝者=持てる者、持たざる者は関係ない、という世の中になりがちです。

欧米系の都市部で暮らしてから、日本に帰ると、満員電車でナワバリにうるさいオジサン、道でよけないことに快感覚えてる若者、とかかわいいもんだと気にならなくなります。主張だけの会話、基本的に無愛想、ドライな社会に慣れると、同質な中での争いごとは小糠雨のようなもんです。

これから様々な人が暮らすようになる日本の社会でいかに生活するか、ヒントは欧米の生活手法にあるんだと思います。

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