ロサンゼルスの日々再び ミシュラン3つ星「メリッサ」

日本でミシュランが騒がれてた12月離日した。ロスで映画プロデューサーの卵として修行中の一葵君(宜野座一葵ブログ)が連れてってくれたのが、ロサンゼルス版ザガット3つ星の「メリッサ(Melisse英語です)」。満点30点のうち28点取っている3店舗のうちのひとつ。ちなみに、他2店は日本食レストラン。

メリッサでメニューを開けて驚いた。1ページめは、「KOBE BEEF」の色々な料理。他のも「JIDORI」「KANPACHI」とか。日本でいえば、創作和食の店で出すような料理がならぶ。「KOBE BEEF」を頼もうとすると、ウェイターに「実は神戸牛じゃない。神戸風のビーフなんだ」という説明をされた。。。。

日本のフレンチで、こんな料理だすところは、3つ星どころか、フレンチとは言われず、創作和食だとカテゴライズされ、異端扱いされるだろう。たまに、シェフのパリ修行時代を特集しているテレビをみると、「お前は日本に帰ったら、日本の食材で料理せよ」って言われました、という話がでてくる。パリのシェフは、日本で作る日本のレストランは、フランスで修行したのでフランス風だけど、フランス料理のレストランと思わないだろう。それが自然な考えだ。ロスのお寿司屋さんも、日本からみたら正当な寿司屋とは思われてないだろう。アボガドロール、ドラゴンロール、カリフォルニアのアイデアで作られたものはおいしい。寿司はコハダ、江戸前じゃなきゃ、卵でしめるのが通、とかそういう縛りから自由な精神がいい。

世間のあらゆる局面で、オリジナルはコピーよりも自由である。コピーした者に経済的利点がある場合は、形式主義になる。本家の伝統を受け継ぐと言っているほうが、威厳を保たれるからだ。いつの間にか、形式が主流になっていく。「Melisse」は、一応形式ぽさは取り入れているのだけれど、カリフォルニアの形式主義は、日本の閉塞感ある形式より全然かるい。

日本はこの何十年かこうした輸入ビジネス、タイムマシンj経営が持てはやされたけれど、これからはまたオリジナルを輸出する時代だ。世界第2の市場ではあるけれど、中国、インド他に魅力的な代替市場が伸びている。10年前に米国にいた人は、日本人というだけで人が寄ってきたが、今は様相が違う。オリジナルのものがないと商談が成立しない。日本ってうーんなんか面倒クサイ・・・というのがモアーとある印象みたいだ。

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